利益の考え方
株式会社インサイト代表 渡辺慶明


一般に歯科医院においては、その公共性から利益を上げるのはどうか?という意見があります。

「医は仁術」であることは間違いありませんが、それと経済的な「利益」は矛盾しません。

というのも歯科医院マネジメントにおいて利益は最終目標ではなく、医院を維持するための「条件」にすぎないからです。これは一般企業においても同じです。企業=営利組織ではなく、「利益は、個々の企業にとっても、社会にとっても必要である。しかしそれは企業や企業活動にとって、目的ではなく条件である」とドラッカーは規定しています。

そして、利益は医院の活動や意志決定において、原因や理由や根拠ではなく、その「妥当性の判断基準」なのです。

もう少し、詳しく説明すると、利益の考え方についての混乱は、古典派経済学者が「利潤動機なる動機によって人の行動を説明できる」とした考え方によります。つまり、「人間は経済的に合理的な動機によってのみ行動する」という前提のもとに、様々な経済活動を定量的に分析することができるとしたことに混乱の原因があるのです。

こうした、考え方は間違っており、そのために「利益」に対する根深い敵意さえ生じている(ドラッカー弁)のです。

同じように、今まで医療界では利益を上げる医院は「悪」とされてきました。そのため、医院の利益を隠すようになり、結果的には院長個人の私腹を肥やすことにしかならなかったのです。

しかしながら、利益が出ない医院は維持することが出来ず、倒産してしまいます。ですから、医院を開設する目的を明確にすることが非常に大事になります。

特に公益性の高い医院経営では、その使命を明確にし、利益をその使命達成の為の条件として位置づけることが重要なのです。
<プロフィール>

株式会社インサイト代表
渡辺慶明

1958年
1月福岡県北九州市生まれ

1980年
3月慶應義塾大学法学部卒業
4月株式会社全日空商事入社

1985年
11月株式会社全日空商事退社

1986年
1月株式会社アキラックス入社
7月株式会社アキラックス取締役就任
同社企画部長として数多くの歯科医院コンサルティングを行う

1997年
11月株式会社インサイト 創業 代表取締役就任 コンサルティング業務を手がける
1998年
6月株式会社アキラックス退社

2002年
7月中古歯科医療機器販売を開始

2004年
1月中小企業経営革新法承認企業となる

2004年
12月資本金を1億251万に増資

2005年
1月千葉県ひまわりベンチャー育成基金賞受賞株式会社

インサイトホームページ
http://www.area-one.biz/