院長とスタッフの間にある目に見えない壁 その14
株式会社ビジョナリープラネット代表 ビジョナリーパートナー 和仁達也


こんにちは。ビジョナリーパートナーの和仁達也です。

前回の続きです。(開業したドクター10名との対談内容をシェアしています)院長とドクターの間に横たわる目に見えないカベについて、話をしています。

時々、スタッフに腫れ物に触るかのように接しているという院長の話を聞く時があるんです。つまりスタッフに辞められると困るからです。次のスタッフ候補がいないから、辞められると医院運営が止まってしまうので、それが怖い。そうすると、要求はあれこれしたいけど、言うと辞められるかもしれない。そこでダンマリを決め込む。すると、スタッフにはいつまで経っても伝わらない。そのジレンマをどうやって脱出するか、という第1歩が見出せない人が沢山いると思うんです。

その第1歩を踏み出すきっかけは、例えば先ほどの例で言えば『スタッフが辞めることを覚悟して腹をくくった』ということですよね。腹をくくるのも一つ大事だし、もし他にこういうところからやったらいいんじゃないかというのがあれば、お聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。

ミーティングをやっていますか

ドクター「私の医院は、以前はあまりミーティングをやっていなかったのですが、今は朝10分と、さらに月1回午後、診療をつぶしてやっています。それで分かってきたことは、やっぱりスタッフが感じていることと、自分(院長)が感じているのとずれがあったので、それがお互いに擦り合わせができます。

それともう一つ、スタッフが結構自分のプライベートなことも話してくれるんです。ちょっと雑談で盛り上がったりしてね。

それで例えば、何か劇団が好きだからということで、どうしても土曜日の1時半とか2時ぐらいに下北沢に行かなければいけない。そうすると、30分早く上がらなければいけないんだけれど、それを今までは遠慮して言えなかった。

だけど、そういうミーティングでプライベートのことまで言えるようになると、『悪いんですけれどもちょっと早く上がらせてもらえませんか』ということが言えるようになった。それは医院としては、周りのスタッフがフォローしてあげられることだったりするのです。言ってくれれば良かったのに、という話なんです。でも、自分だけで考えていたら、それが言えなくて、結局その30分のために行けなかったということがありました。」

それはきっとスタッフにしてみれば非常にストレスになっていて、でも院長にしてみれば「なんだ、言ってくれればいいのに」ということだったりするのでしょうね。

ドクター「その辺が、前はそういうようなことをお互い気軽に言える関係ではなかったんですね。」

なるほど、プライベートなことは言うべきじゃないと思っているスタッフは多いでしょうね。今のお話は、院長とスタッフの意思疎通を円滑にするには「ミーティングを確保すること」「プライベートをある程度共有すると良い」ということでした。
<プロフィール>

ビジョナリーパートナー
和仁達也
(株)ビジョナリープラネット代表取締役。さらに(株)ワニマネジメントコンサルティング代表とユメオカLLP会長も務める。歯科医院や中小企業のコンサルティングのほか、会計事務所が顧問先とパートナーシップを築く仕組みづくりを支援している。著書に「脱★ドンブリ経営」「逆ザヤ社員が稼げる社員に変わる法」(共にダイヤモンド社)「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)ほか多数。

和仁達也 公式ホームページ
http://www.wani-mc.com/