院長とスタッフの間にある目に見えない壁 その7
株式会社ビジョナリープラネット代表 ビジョナリーパートナー 和仁達也


こんにちは。ビジョナリーパートナーの和仁達也です。

前回の続きです。(開業したドクター10名との対談内容をシェアしています)
院長とドクターの間に横たわる目に見えないカベについて、話をしています。

医院見学を実際に行う上で、何か気をつけておくことはありますか?

ドクター「見学すべき選定先を探すのが結構難しいですよね。自分の医院の方向性と違うところへ行ってしまったら、かえってスタッフに混乱を招いてしまいますから。自分と近いところを探すのは難しいかもしれないですね。」

ドクター「私のところは、スタディグループで計画して行くようにしています。ただ、それぞれにスタッフを送り込むとなると、交通費や講習料だって結構な金額になるでしょう?そこで、みんなでスケジュールを組んで、逆に来てもらおうかと計画したりします。」

それは集まりの中に見学先の医院のドクターに、来てもらって話して頂くということですか。

ドクター「そうです。出かけるのではなくて来てもらいます。院長とスタッフさんたちみんなに。それだと、こちらはスタッフも気が楽というか。スタッフも院長も来てもらって、みんな洗いざらい話してもらいます。」

ドクター「スタディグループでも、院長だけが参加するものではなく、スタッフも含めた医院単位で参加しているスタディグループの方が得るものが大きいように思います。その中では各医院のスタッフも発表をします。発表するという経験をすることによって自分の仕事にも目的意識が出てきますし、お互いに他のスタッフの発表を見ることによって自分もこういうふうになりたいとか、いろんな目標がまた新たに出てくるのです。」

院長が目指しているビジョンをスタッフに言葉で伝えても通じないところがありますが、それに近いことを実現している医院さんを見せることによって、「院長が目指しているのはこういうことなんだ」というのを感じてもらいやすくなりますね。

ドクター「どこまで感じてもらえているか分かりませんけどね。実際に見て感じるのは本人だから。ただ、やっぱりこういう場を作ってあげた方がいいかなと思うんです。」

なるほどね。そういうことをやってみて、やはり成果は感じますか。

ドクター「なかなかすぐには無理ですけれども。でもそれをやっていくと、勉強したくない人は辞めていくんですよ。(笑)」

ドクター「うちも一緒です(笑)。スタッフの回転が早いです。でも、質の高いスタッフだけが残ってくれるので、かえって生産性は高いです。」

なるほど、他の医院の風に触れることで、自院を客観視するチャンスになるのかも知れませんね。

そこで、次回は院長とスタッフとの間に横たわる目に見えないカベについて、さらにお話をお聞きしていきまましょう。
<プロフィール>

ビジョナリーパートナー
和仁達也
(株)ビジョナリープラネット代表取締役。さらに(株)ワニマネジメントコンサルティング代表とユメオカLLP会長も務める。歯科医院や中小企業のコンサルティングのほか、会計事務所が顧問先とパートナーシップを築く仕組みづくりを支援している。著書に「脱★ドンブリ経営」「逆ザヤ社員が稼げる社員に変わる法」(共にダイヤモンド社)「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)ほか多数。

和仁達也 公式ホームページ
http://www.wani-mc.com/