院長とスタッフの間にある目に見えない壁 その5
株式会社ビジョナリープラネット代表 ビジョナリーパートナー 和仁達也


こんにちは。ビジョナリーパートナーの和仁達也です。

前回の続きです。(開業したドクター10名との対談内容をシェアしています)
院長とドクターの間に横たわる目に見えないカベについて、話をしています。

ミーティングの開き方について、それぞれの医院のやり方を聞いてきました。
ほかにはどのような形で開いていますか?

ドクター「医院をどのように改善したら良いか、というのを2週間に1回、お昼休み後、1時間ぐらいでやるようにしています。日頃目につく改善点とか、例えば『こういう問題があるから、こいうふうにして欲しい』という課題の共有とか。あるいは『予約の入れ方が最近、重なる時間帯が多いから取り方をこういうふうにした方がいいんじゃないか』という意見交換とかをしています。」

改善点について院長とスタッフが一緒に話し合うというのはすごく良いですよね。多くの場合、経営者だけが考えていて、社員にはそれをただやってもらうだけ、というケースが、一般企業でもよくありますからね。しかし、改善点をスタッフからも挙げてもらえれば、取り組みは早くなりますよね。

ちなみに、1年前に4人のスタッフに怖いと言われた出来事がきっかけで、いろいろな取り組みをされたようですが、今はもう怖い人と言われないですか?

ドクター「わかりません。聞いてないですね(笑)。」

たしかに、自分から「オレはまだ怖いか?」って聞けないですよね(笑)。

ドクター「でも、彼女達も思ったことをかなり率直に僕に言うようにはなってきたと思います。昨日もこんなやり取りがありました。今年は患者さんに対する新しい企画はお休みして、(とは言っても今までやっていることは継続的にやるのですが、新たに導入するのは無しにして)今年は充電・スキルアップをして、来年また新しいことをやりたいとスタッフ達が言っているんです。

『じゃあ、スキルアップにはどんな方法があるのかな?』と聞いたときに彼女達からはあまり案が出てこなかったから、『講習会に行くことかな。参考になりそうな講習をいくつかピックアップして、担当を決めて一人ずつ行ってきな』という話をしたんです。ただ、どうも彼女達が思っているスキルアップとは少し違ったみたいです。」

彼女達は何を期待していたんでしょうか。

ドクター「それは、わからない(笑)。じゃあ、3日後までに君達で話し合って、スキルアップの方法を箇条書きにして、レポートとして出しなさい、と言ったんです。」

スタッフが求めているスキルアップと、経営者がイメージしているものとは、必ず一致しているわけではないということですね。

ドクター「僕もその時にそう思ったんです。一番手っ取り早いスキルアップの方法は、講習会とかに参加させて、僕が教えるのではなくて、他の人から知識や技術を教わって持ってくることかなと思っているんです。」
次回はスキルアップの方法について話を移していきましょう。
<プロフィール>

ビジョナリーパートナー
和仁達也
(株)ビジョナリープラネット代表取締役。さらに(株)ワニマネジメントコンサルティング代表とユメオカLLP会長も務める。歯科医院や中小企業のコンサルティングのほか、会計事務所が顧問先とパートナーシップを築く仕組みづくりを支援している。著書に「脱★ドンブリ経営」「逆ザヤ社員が稼げる社員に変わる法」(共にダイヤモンド社)「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)ほか多数。

和仁達也 公式ホームページ
http://www.wani-mc.com/