こんにちは。ビジョナリーパートナーの和仁達也です。
前回の続きです。(開業したドクター10名との対談内容をシェアしています)
院長とドクターの間に横たわる目に見えないカベについて、話をしています。
ミーティングはどれくらいの頻度で、何時間やれば良いの?
さて、院長とスタッフの認識のズレを埋めるには、やはりミーティングなどの話し合いの場を開いて、すり合わせをしていく必要があると思います。ちなみに、皆さんはどれぐらいの頻度でスタッフとミーティングの場を持っていますか?
ドクター「私は週に1回、1〜1時間ぐらいです。役割分担やどうやって連携を作ろうかというミーティングの他に技術的なミーティングも行っています。」
なるほど、技術的なミーティング以外の、いわゆる「何か悩みはないか、困っていることはないか」というようなミーティングはどれぐらいの頻度でやっていますか。
ドクター「私は1週間に1回。さらに1カ月に1回は半日をつぶしてやっていますね。
それは、おそらく頻度としては多い方ですよね。
ドクター「そうかも知れませんね。ただ、スタッフの話をもっと聞こうといつも思うのですが、つい私がしゃべり過ぎています(笑)。だから、内容はもっと改善する余地がありそうです。」
ドクター「私の医院では、まず朝礼を10分ぐらいやります。それは、前日の患者さんで何か問題があったかどうか。それから当日の患者さんで、この患者さんはこういうふうに処置したよとか、こういうふうに聞いてみてください、という打ち合わせです。それからあとは週に1回金曜日に、9人いるスタッフのうち2人を連れてお昼に食事に出るんです。その時には別に何もテーマを決めないで食事しながら、お話をします。それは去年の10月ぐらいから始めました。実は、それを始めるきっかけは非常にショックな出来事がありましてね。」
何があったのでしょうか?
ドクター「ある講習会に行ったのです。外人の女性がマネジメントの話をするということで、僕もスタッフ4人を連れて参加したのです。そこで講師がこう質問しました。『このスタッフの中で、院長が怖い人は手を挙げてください』と。すると、4人とも手を挙げました(笑)。だから、彼女達は僕を怖いと思っているんだと初めて知ったのです。それが機会で、もうちょっと話をきちんとしなければいけないと思って、そこから始めたんです。
お昼の食事会を始められて1年弱ですよね。前と比べてどうでしょうか。スタッフとの距離感など変わりましたか?
ドクター「去年4月に入った新人は、多分、その子はなかなか僕とコミュニケーションが取れていなかったんですけれど、最近、多少は取れるようになってきたという気がします。また、スタッフが休みの時にどんなことをしているのかというも、僕もちょっとわかるようになってきました。あと日頃、どんなことを考えているのか、とかね。」
そのように意思疎通が良くなってくると、例えば仕事の面では、11年前と比べてどんな変化が表れてくるのでしょうね。
ドクター「頼みごとが気軽に頼めるようになりますね。仕事の面はもちろんですが、例えば歯科医師会の雑用で、ゴルフコンペの手配であの件をどこどこへ依頼しておいて、と。あと、賞品を頼んでおいて、とか。そういうのを、『これ、申し訳ないけど、お願いするね。』と言って受付のスタッフにやってもらって、それをメールで他の先生に送ったりとか」
ドクター「うちもそれはすごくありますね。こうして欲しいというのを言っておけば、忙しい時も、『ちょっと、これ、この間のと同じだからちょっとお願いね』と言えば通じるようになってきました。」
日ごろのコミュニケーションがあるからこそ、そういう細かな仕事がさっと依頼できるわけですね。逆に日頃スタッフとコミュニケーションを図っていない医院では、ドクターがスタッフに遠慮して、全ての雑用を自分で抱え込んでしまう、というケースもよく聞きます。「スタッフに依頼すればいいじゃないですか」と聞くと、「いや〜、かえって気を使わないといけないから、自分でやった方が早いんですよ。」と言われました。そうやってどんどん自分を忙しくしているようです。
また、スタッフに嫌われて医院を辞められると困るから、と言って、腫れ物に触るようにスタッフと接しているドクターもいます。その方に、「スタッフと日頃話をしていますか?」と聞くと、必要最小限の事務的な伝達ぐらいしかしていない、と言うのです。それでは、精神的な距離は縮まらないですよね。
ミーティングの開き方については、次回も引き続きお話をしていきましょう。
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<プロフィール>

ビジョナリーパートナー
和仁達也
(株)ビジョナリープラネット代表取締役。さらに(株)ワニマネジメントコンサルティング代表とユメオカLLP会長も務める。歯科医院や中小企業のコンサルティングのほか、会計事務所が顧問先とパートナーシップを築く仕組みづくりを支援している。著書に「脱★ドンブリ経営」「逆ザヤ社員が稼げる社員に変わる法」(共にダイヤモンド社)「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)ほか多数。
和仁達也 公式ホームページ
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