こんにちは。ビジョナリーパートナーの和仁達也です。
前回の続きです。(開業したドクター10名との対談内容をシェアしています)
院長とドクターの間に横たわる目に見えないカベについて、話をしています。
前回の話の中で、スタッフが院長に辞表を出したきっかけは「先生は私達ことをわかってくれていない、聞いてくれていない」と何回も言われたということでしたね。院長自身は何か心当たりはあるのですか?今思えば、あのときそうだったなあ、と。
ドクター「いえ、自分の中では聞いているつもりだし、それに答えているつもりだけれど、スタッフが言うには、『言っても先生はわかってくれないから。もういいや、と思った』と言うのです。
そこにギャップがありますよね。こちらとしては聞いているし、ちゃんと話しているつもりなのに、伝わっていない。
ドクター「そうですね。向こうの言い分もちゃんと聞くんですけれども、結局のところ、従業員の視点と経営者の視点とのズレが原因なんでしょうね。」
この話に共通する体験を持つ方が他にもいらっしゃると思うのですが、どなたかありますか?
ドクター「私もやはりスタッフから言われることがあります。『やっぱり自分達を信用してくれていない』と。私がはい、はいと言っている割にはそれをやらなかったり、『この間、この件をお願いしてあったのに、それをやってくれてないじゃないですか』という感じのことを言われてしまいました。自分ではそれをやっているつもりなのです。このことは、逆に私がスタッフに依頼した場合にも同様に起こります。要するに、お互いの認識がズレているのです。自分ではやっているつもりが、依頼した側の意図と全然違う。依頼された方にはよく伝わっていないのです。
だから、今では言いたいことを言ってもらうようにして、私の意見は余り言わないようにして、みんなはどう考えるか、という話し合いをしています。でも、未だにどの辺にズレがあるかというのがわからないんです。だから悩んじゃうんです。医院運営はチームワークが基本ですから。」
今のお話は、逆の立場でもよくありますよね。ドクターがスタッフに依頼したことが、ドクターの意図通りに伝わらず、不十分な仕事しかなされていなかった、というように。ドクターとしては、何もここまで事細かく言う必要はないだろう、と端折って言うこともありますよね。
例えば「受付の花を入れ替えておいて」と言えば、花瓶がもし汚れていれば洗い流してから花を差し替えるのが当然とドクターは思っています。それが、言葉通りに花だけ入れ替えて平気でいると、「このスタッフ、どうしたものか」と思ってしまうのです。つまり、スタッフは言葉通りにしかやらないものだから、ドクターとしては「ちょっとは頭を使ってくれよ」とイライラすることがあるようです。これは次元の低い話ですが。
院長とスタッフの立場の違いからくる視点のズレ。この点について、次回引き続きお話を続けましょう。 |
<プロフィール>

ビジョナリーパートナー
和仁達也
(株)ビジョナリープラネット代表取締役。さらに(株)ワニマネジメントコンサルティング代表とユメオカLLP会長も務める。歯科医院や中小企業のコンサルティングのほか、会計事務所が顧問先とパートナーシップを築く仕組みづくりを支援している。著書に「脱★ドンブリ経営」「逆ザヤ社員が稼げる社員に変わる法」(共にダイヤモンド社)「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)ほか多数。
和仁達也 公式ホームページ
http://www.wani-mc.com/ |