前回の続きです。(開業したドクター10名との対談内容をシェアしています)
院長が達成感ややりがいを得られるタイミングについて、話をしています。
ドクター「私がやりがいにつながるのも、やはり患者さんたちの感謝の声ですね。その感謝の声も普通は最後にもらえるわけです。私の場合矯正なので期間が長いですから、ふだんのコミュニケーションというのはやはり必要です。
全然歯のことに関する相談じゃなくても受けたりするわけです。そういう例えば何かおいしいお店を知らないかとか、そういう何でもない、たわいのない町中の情報というか、そういうことからコミュニケーションが始まっていくという感じです。一般の治療だと、やっていてうるさくしゃべられるとちょっとじゃまなのかもしれないので、そういうことでないときはおしゃべりしながら美容院感覚で治療ができる。そういう楽しみもあります。」
楽しく仕事をなさっている様子がうかがえて、いいですね。それを実感しながら仕事ができているならうれしいですよね。
そして今のお話というのは要するに達成感、感動、それから信頼関係に基づく感謝の声。そういったものを自分に対するモチベーションの原動力にしているということです。裏返すと、こういうことを味わうことがおろそかになると、やりがいが見えなくなる恐れがあると思うのです。気が付けば、ただ坦々と仕事をこなすだけの毎日、というように。
例えば、良かれと思って規模を拡大するほうに走った医院があります。そしたらいつの間にか患者さんとの接点が減ってしまった。院長は複数の医院のマネジメントで忙しくなっていった。
「一体、オレは何のためにやっていたんだ。患者さんの顔を見ていた方が楽しかったじゃないか」と気づいて、もう一回現場に戻りたい、でも今さらできない、みたいな話を聞いたことがあります。
このように、良かれと思って突き進んできた道なのに、振り返ってみて後悔するというようなケースは決して少なくないと思うのです。
だからカンパニースピリッツも大事でしょうし、あらかじめビジョンを描いてそれが本当に自分が目指す道なのかを何度も確認しておきたいのです。
自分は何に喜びを感じているか、をよく考えておきたい。今みなさんからお話しいただいた、こういうことに喜びを感じているということを見失わないようにしないといけませんね。気がついたときには、よかれと思って行ったほうが実は違うところに行っているということがあるかもしれません。このことは、これから独立されるドクターに伝えたいことだなと思いました。
大切なことは、自分は何に喜びを感じていて、何をやりたいと思っているのかをちゃんと分かりながら日々仕事を進めていくということですね。
院長のモチベーションアップのポイント(この4回の総括)
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歯科医は人から感謝されてお金を頂いている数少ない職業である。 |
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人と人とのコミュニケーションを通して得られる感謝や感動が院長のモチベーションを高めてくれる。 |
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自分のスキルアップが患者さんに還元されることで、自己実現につながる達成感が得られる。 |
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通常は治療が終わった後、一番最後にやっと患者さんから感謝の声を頂くことが多い。よって、普段からのコミュニケーションがドクターのやりがいの維持のためにも不可欠である。 |
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院長自らのモチベーションを高めるために大切なことは、自分は何に喜びを感じていて、何をやりたいと思っているかを把握することである。 |
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<プロフィール>

ビジョナリーパートナー
和仁達也
(株)ビジョナリープラネット代表取締役。さらに(株)ワニマネジメントコンサルティング代表とユメオカLLP会長も務める。歯科医院や中小企業のコンサルティングのほか、会計事務所が顧問先とパートナーシップを築く仕組みづくりを支援している。著書に「脱★ドンブリ経営」「逆ザヤ社員が稼げる社員に変わる法」(共にダイヤモンド社)「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)ほか多数。
和仁達也 公式ホームページ
http://www.wani-mc.com/ |