院長のモチベーションアップはいかに行うか? その2
株式会社ビジョナリープラネット代表 ビジョナリーパートナー 和仁達也


前回の続きです。(開業したドクター10名との対談内容をシェアしています)

「そこそこのレベルで満足したり、安住しないようにするには何を楽しみに、いったい何をやりがいにしていけばいいのか?」という意見をぜひお聞きかせ願えますか?

ドクター「僕たちは人から感謝されてお金をもらっているという、数少ない職業だと思う。僕なんかは矯正医の専門でやっていまして、治療が終わったときに患者がとても良い笑顔でありがとうと言ってくれるのが非常にやりがいがあります。」

確かにちゃんとお客さんから直接感謝の言葉をかけられてお金をもらえる職業って、めずらしいのかも知れませんね。建築業であれ、印刷業であれ、親会社や元請会社に頭を下げて仕事をもらって何とか成り立つという業界もありますしね。それに比べればお礼を言われながらお金を払ってもらえる、しかも先生と呼ばれるというのは、考えてみればありがたいことですね。

ドクター「ドクターにとってのやりがいが生まれる機会というのは、本当に患者さんと僕たちとの人対人の付き合いになってくると思うのです。」

そこに喜びや、やりがいが見いだせるのですね。人対人の付き合いの中で感謝の気持ちを伝え合える関係というのは、より良い仕事をし続けようと思う根本的な動機になっているような気がしますね。

ドクター「私もそうだと思います。もう一つには感動だと思うのです。患者さんが今まで具合が悪かったものがよくなったり、あるいは治ったときに、スタッフ共々感謝されたときに、やはり感動があります。それがモチベーションの原動力のような気がします。」

なるほどね。虫歯の治療をして完治させるまで、というのは1つのプロジェクトですよね。「食事もろくにできないくらい痛い状態からちゃんと再生して生活できるようになる」「恥ずかしくて笑顔ができなかった女性が歯を見せて笑顔ができるようになる」など、いろいろな物語がありますよね。そこに喜びがあるのですね。

ドクター「そうですね。それから、創造していく喜びというのもあると思うのです。歯科医師というのはある意味職人ですから。自分の腕をどれだけ高めることができるか。もちろんそれも患者さんあってのことですが、そこの追求にもモチベーションがありますね。」

ドクター「それから、患者さんに治療が終わってでも、何回も感謝されることがあります。『先生のところで治療してもらってよかった』とか、『ずっと2年も3年も、歯医者には怖いイメージと言うか、あまりいいイメージはなかったのですが、ここに来て本当によかった』ということを言われると嬉しいですね。やはり人と人とのコミュニケーションの中に一生懸命やってよかったなと実感できる機会があります。」

すると、やはり院長のモチベーションを高める要因というのは、人と人とのコミュニケーションを通して得られる感謝と感動というところに集約されるのでしょうか。


ドクター「確かにそういう人間的な付き合いの中から生まれるものも非常に大きいのですが、もう一つあります。それは・・・」
<プロフィール>

ビジョナリーパートナー
和仁達也
(株)ビジョナリープラネット代表取締役。さらに(株)ワニマネジメントコンサルティング代表とユメオカLLP会長も務める。歯科医院や中小企業のコンサルティングのほか、会計事務所が顧問先とパートナーシップを築く仕組みづくりを支援している。著書に「脱★ドンブリ経営」「逆ザヤ社員が稼げる社員に変わる法」(共にダイヤモンド社)「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)ほか多数。

和仁達也 公式ホームページ
http://www.wani-mc.com/