前回の「お金の流れの全体図」を見ただけでは、あまりピンと来なかった人のために、次にお金がどのように入ってきて、どのように出て行くのか、そしてどれだけ残るのか、について図を描きながら1つずつ順番にお話ししていきます。
まず、ノートの左側に長方形を書いてください。これを年間の【売上高】とします。数字が入っていた方が分かりやすいので、ここでは100としましょう。

次にその売上を2つに分解します。【変動費】と【粗利】です。【変動費】とは読んで字のごとく、売上高と連動して、増えたり減ったり変動する費用のことです。つまり売上高が2倍になれば【変動費】も2倍、逆に半分になれば半分になる費用です。
スーパーなら商品仕入代、工場なら材料費や外注加工費、運送会社ならガソリン代など。 さて、歯科医院では何が【変動費】にあてはまると思いますか?

「材料代でしょうか?」
そうです。他には?
「技工物も治療の数と連動しますよね。それは、売上と連動するということなら、
技工物も【変動費】に当てはまると思います」
その通りです。ちなみに、技工士をスタッフとして雇っていて、100%中でまかなえている場合は、【変動費】は材料代のみ、となります。
この【変動費】というのは医院の外に出て行く費用なので、売上から差し引いた分を医院の本当の収入とみなしたほうが実際的なんです。
だって、「売上が昨年より100万円増えた」と思って喜んでいたら「実は変動費も100万円増えていた」ようでは医院としての正味の収入は何も変わっていない、とういことになりますからね。
次回はこの「正味の収入」である【粗利】についてお話ししたいと思います。
では、また!
【和仁からのお知らせ】
今回からのお話は、拙著「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)の中でお話している、「お金の流れの全体図」を中心に進めていきます。このコラムだけでも理解できるよう、噛み砕いてお話ししていきますが、まえもって予習をされたい方、もっと早く先を知りたい方には、こちらをお読みになることをお勧めします。仙台の実在の歯科院長とわたしが二人三脚で取り組んだ実践ノウハウを、ドキュメントタッチで紹介しています
「キャッシュフロー経営って??ドクターをお金の悩みから解放する 」
和仁 達也 (著), 原 正幸 (著) |
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<プロフィール>

ビジョナリーパートナー
和仁達也
(株)ビジョナリープラネット代表取締役。さらに(株)ワニマネジメントコンサルティング代表とユメオカLLP会長も務める。歯科医院や中小企業のコンサルティングのほか、会計事務所が顧問先とパートナーシップを築く仕組みづくりを支援している。著書に「脱★ドンブリ経営」「逆ザヤ社員が稼げる社員に変わる法」(共にダイヤモンド社)「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)ほか多数。
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