すでに開業された歯科医院の院長の大半は、自分がドンブリ経営かどうかなんて、あまり関心がありません。いくら経営コンサルタントや税理士が、「先生、ちゃんと決算書を読まないとダメですよ」「経理や仕訳の基本ぐらいは知っておかないと」などと言っても、それは正論ではあっても院長先生の心には響かず、行動には移りません。
なぜなら、何年も前に開業した彼らには「これまでドンブリ経営でもやって来れた」という事実があるからです。
ドンブリ経営って、言葉としては「ずさんな経営」「いい加減な経営」というニュアンスがあるので、一般論としては「よくない」みたいに言われがちです。でも、院長先生にしてみれば、こんなに居心地のいい経営スタイルはないのです。
なぜか? ドンブリ経営をやっていれば、まず、頭をわずらわされる数字のことについてほとんど考えなくて済みます。そのため、好きな診療や技術の向上のことだけ考えていればいいのです。また、接待交際費や旅費など、医院の経費にプライベートな支払いまである程度は公私混同できる(と思い込んでいます)。
それが、ドンブリ経営をやめて、数字をちゃんと見ながら経営をしていくとしたら、数字のことをいちいち考えなければならず、面倒くさいことになります。
公私混同もしにくくなるでしょう。
「だったら、ドンブリ経営をやっていたほうが、いいじゃないか?」とお思いでしょうか?
しかし、ドンブリ経営が居心地が良い、というのは、医院のお金が回っているという大前提があってのことなのです。したがって、その大前提が崩れつつある今、開業してから「こんなはずじゃなかったのに・・・」と嘆く院長の声も多々聞こえてくるようになりました。そこで、開業する前の時点で「開業時の志を忘れずに、ビジョンとお金を両立させるカギは何か」を院長にお伝えするために、新規開業の支援を始めました。
また、多くの院長はお金のことについて、大きな誤解をしています。それは、
「経営って、決算書を読めるようになることでしょ?」
「資金繰りを考えるのが、院長の経営者としての最大の仕事だよ」
みたいな発言にみられます。これらは全くの勘違いです。
経営者の役割は、夢を形にすることです。夢を具体的に描いて、それに向けて人やお金、組織などを動かしていくのが経営者の役割であり、医院の数字がわかることはその手段の1つです。それなのに、手段の1つでしかない「自院の数字がわかる」ことが難しいので、多くの人が避けて通ろうとするのです。
また、「お金の悩みが消えること」=「儲かること」と発想する人も少なくありません。しかし、これもやはり幻想で、いくら儲かってもお金の悩みは尽きない人が大半です。それはドンブリ経営のままで規模だけ拡大しても、赤字体質が染み付いた人はどこまでもそれを引きずってしまうからです。
少なくとも、このホームページをきっかけにご縁をいただいたあなたには、そのような過ちをして欲しくありません。
このホームページを通して、あるいは我々が毎月各地で提供している「新規開業セミナー」を通して、開業時の志をいだきつつ夢を形にする方法をお伝えできればと考えています。 |
<プロフィール>
 ビジョナリーパートナー
和仁達也 (株)ビジョナリープラネット代表取締役。さらに(株)ワニマネジメントコンサルティング代表とユメオカLLP会長も務める。歯科医院や中小企業のコンサルティングのほか、会計事務所が顧問先とパートナーシップを築く仕組みづくりを支援している。著書に「脱★ドンブリ経営」「逆ザヤ社員が稼げる社員に変わる法」(共にダイヤモンド社)「キャッシュフロー経営って?」(デンタルダイヤモンド社)ほか多数。
和仁達也 公式ホームページ
http://www.wani-mc.com/ |