〜 Happiness to you 〜 From★yu−ko
歯科衛生士 長岐祐子


モチベーション

歯科衛生士の症例検討会や研修会、あるいは衛生士同士の患者に対する日常会話で、よく耳にする言葉=モチベーション。患者の行動変容が思い通りに進まないと「○○さんとのコミュニケーション不足から、モチベーションを上げることができませんでした。これからはもっと患者さんの声に耳を傾け、モチベーションを高めていくよう頑張っていきたいと思います。」このような発表は、お決まりのセリフのようになっていませんか?

そもそも『モチベーション』って何だと思いますか?

モチベーション=動機付け。心理学で、生活体に行動を起こさせ、目標に向かわせる心理的な過程をいう。内的要因と外的要因の相互作用で成立する。

つまり、いかに『やる気』を出させるか!になりますよね。
しかし『やる気』を出すことは、本人の気持ち=内的要因が一番重要です。

本人の本当の気持ちがわからないと、モチベーションを高めるための外的要因、つまり第三者の私たち(歯科衛生士)が、あれこれ情報提供や助言をしても、目標に向かわせることは非常に難しいのです。

例えば、私の夫はこの夏に突然の下血で上行結腸を摘出する大手術をしました。(上行結腸憩室出血炎)手術室に運ばれる前は「もうダメかもしれない」と考えた夫でしたが、無事手術が終わり少しずつ傷口と痛みが和らぐことで、「早く回復して、仕事に行きたい!」と『やる気』満々でした。しかしいざ職場復帰してみると、さまざまなモチベーションを下げる外的要因が多く、「もう頑張りたくない」という気持ちに引っ張られてしまっているのです。

私たちは、患者のモチベーション、あるいはスタッフのモチベーションを高めるために、外的要因のアプローチばかりを考えがちです。「一緒に頑張ろう!」

「頑張るとこんなにいいことがあるよ!」「ここまで出来ればご褒美があるよ!」などです。先に紹介した夫の事例のように、内的要因『やる気』があっても、それを妨げる外的要因が強くて大きければ、モチベーションを高めるはずの外的要因が『ストレス』になってしまうことを、忘れてはいけません。私は夫に「仕事辞めてもいいよ。」と話します。モチベーションは目標に向かわせる心理的な過程で、さまざまな葛藤を作り出します。それがストレスになるのなら、時には『目標を変える』『目標を下げる』『サポートをつける』『目標達成の期間を延ばす』という、サポートが真のモチベーションを持続させていくポイントだと私は考えています。

「これからはもっと患者さんの声に耳を傾け、歯科衛生士としてどんなサポートが出来るかを考えていきたいと思います。」

<プロフィール>
歯科衛生士 長岐祐子
<略歴>
1963年 東京生まれ
1983年 北原学院衛生専門学校卒業
医療法人一秋会 遠藤歯科クリニック勤務
1985年 退社
1985年 医療法人明和会 中通歯科診療所勤務
1989年 退社 (子育てに専念)               
1996年 フリーとして開業医勤務
2000年 医療法人東京堂 港町歯科クリニック勤務
2005年 6月退職 10月さいとう歯科クリニック勤務

<主な活動>
2001年
スタディーグループ Y/N's会を発足
(グループ内での研修会・健康教室など行う)
2004年
健康管理士資格修得
日本ヘルスケア研究会歯科衛生士卒後セミナー終了
2005年
TBI/PMTCセミナーアシスタント
9月より「コーチング実践セミナー」
10月日本ヘルスケア歯科研究会秋のシンポジウム「歯科衛生士活動報告」発表
・日本ヘルスケア研究会正会員
・日本歯周学会会員
・日本歯科衛生士会会員

<主な発表>
2002年
「予防のマネジメント」日本歯科衛生士会学術大会
2003年
「予防のマネジメントにおける歯科衛生士の働き」デンタルハイジーン7月号
「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」デンタルハイジーン11月号
2004年
「磨けば楽しい話す力」 デンタルハイジーン3月号
診療室拝見:港町歯科クリニック デンタルハイジーン9月号
2006年 「ヘルスケア歯科シンポジウム」報告 デンタルトリュビューン5月号
2006年 デンタル ウェーブ
http://www.dentwave.com/
コラム連載中

<趣味> 映画鑑賞・読書
<ストレス発散方法> カラオケ
<特技> ありあわせ材料で簡単クッキング