先日ある商業雑誌のインタビューを受けました。インタビューでは、歯科衛生士になったきっかけから現在に至るまでの、歯科衛生士暦25年間を振り返りながら、ひとつひとつ質問に答えていきました。
インタビューの中で改めて実感したことは、25年という歳月の中で、歯科衛生士がこんなにも歯科界で重要な存在になったということでした。私が卒後すぐに結婚して、秋田に就職を探していた時代は「うちは歯科衛生士はいらない。秋田○○短大卒しか採用しない。」「結婚しているの?・・・うちは結婚したら寿退社してもらうんだよね。」と言われ、数件の歯科医院に断れていました。この頃は、子供を保育園に預けてまで女性が働く時代ではありませんでしたから、このような断れ方をされても仕方がありませんでした。
しかし現在は、まったく間逆な時代になりました。「歯科衛生士の求人を出しても来なくて困っている。」「結婚しても働き続けてもらいたい。」と、多くの院長先生から切実な声を耳にします。
一方、歯科衛生士の本音の声は、「やること(業務)が多過ぎていっぱいいっぱい」「仕事と子育ての両立は難しい・・・毎日に生活でいっぱいいっぱい」と、悲鳴のような声をよく耳にします。
先日秋田市のデパートで、数年ぶりに知人の歯科衛生士に偶然会いました。近況を尋ねると「目の前の仕事で自分のやりたいことが出来ない、毎日がいっぱいいっぱい」と話していました。彼女は既婚者で子供はいませんが、正社員で総合病院に勤めている衛生士です。給料はいくらかと聞いてみると「手取りで17万円くらい。」とのことでした。彼女の給料に比べたら「うちの衛生士にはもっと給料を出している!」と、鼻高々に話す院長先生もいるかも知れません。仮に40歳の歯科衛生士に年収500万以上支払っているのであれば、それはとても効率の良いシステムで、経営安泰の歯科医院ではないでしょうか。
しかし戦力になる歯科衛生士が欲しいと考えている院長先生は、先ずは彼女たちの「いっぱいいっぱい」の意味を理解することが大切です。独身歯科衛生士の口にする「いっぱいいっぱいは」の意味は、自由時間が少ないこと、プライベートが充実しない不満から出る言葉です。既婚者歯科衛生士の口にする「いっぱいいっぱい」の意味は、家族に負担を掛けまいと努力する辛さか、すでに家族に負担を掛けている負目から出る言葉です。
歯科衛生士が働きやすい環境で、彼女たちが満足する給料体制にできるシステム構築ができてこそ、院長先生にいっぱいいっぱいの日常を打破してくれるはずです。
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<プロフィール>
歯科衛生士 長岐祐子
<略歴>
1963年 東京生まれ
1983年 北原学院衛生専門学校卒業
医療法人一秋会 遠藤歯科クリニック勤務
1985年 退社
1985年 医療法人明和会 中通歯科診療所勤務
1989年 退社 (子育てに専念)
1996年 フリーとして開業医勤務
2000年 医療法人東京堂 港町歯科クリニック勤務
2005年 6月退職 10月さいとう歯科クリニック勤務
<主な活動>
2001年
スタディーグループ Y/N's会を発足
(グループ内での研修会・健康教室など行う)
2004年
健康管理士資格修得
日本ヘルスケア研究会歯科衛生士卒後セミナー終了
2005年
TBI/PMTCセミナーアシスタント
9月より「コーチング実践セミナー」
10月日本ヘルスケア歯科研究会秋のシンポジウム「歯科衛生士活動報告」発表
・日本ヘルスケア研究会正会員
・日本歯周学会会員
・日本歯科衛生士会会員
<主な発表>
2002年
「予防のマネジメント」日本歯科衛生士会学術大会
2003年
「予防のマネジメントにおける歯科衛生士の働き」デンタルハイジーン7月号
「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」デンタルハイジーン11月号
2004年
「磨けば楽しい話す力」 デンタルハイジーン3月号
診療室拝見:港町歯科クリニック デンタルハイジーン9月号
2006年 「ヘルスケア歯科シンポジウム」報告 デンタルトリュビューン5月号
2006年 デンタル ウェーブ
http://www.dentwave.com/
コラム連載中
<趣味> 映画鑑賞・読書
<ストレス発散方法> カラオケ
<特技> ありあわせ材料で簡単クッキング |