Concept=概念。つまり事物の本質をとらえる思考回路の性能が悪ければ、いくら立派なコンセプトを掲げて医院経営に望んでも、どこかアンバランスが見えてきて、患者さんや地域住民にその本質は伝わらなくなります。
コンサル前の面談で、最初に院長先生に医院のコンセプトをお聞きします。ほとんどの先生が「んん・・・コンセプトね・・・」と頭を捻られます。次に出る言葉が「患者さんが笑顔で来院する歯科医院」「良い治療を提供する医院」など抽象的な表現をされます。この具体化できない考えを、明確化させていくためにコンセプトは重要な役目があります。
しかし院長や多くのスタッフは、医院が、自分がどう見られるかという客観視でなく、どう見られたいかという主観的な目で、物事を考えてしまう傾向が強いのです。ですから第三者的存在であるコンサルタントのアドバイスを、ぜひ参考にしていただきたいのですが、思考回路よりも感情回路の性能の方が良い方が多いのが困りものなのです。思考回路と感情回路の性能に大きく差が生じると、コンセプトも間違った方向に進んでいきます。その事例を紹介いたします。
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歯科医院のコンセプトは「癒し」です。春から白衣を新調することになりました。院長の求める癒しは高度が高く、患者さんに歯科衛生士を専門職としてより理解してもらいたいと考えています。そこで白衣にエプロンのスタイルから、今回はエプロンをつけない方針をスタッフに伝えました。ところがスタッフの反論は予想以上に強く「何故エプロンがいけないの?!」になったのです。彼女たちの理由は「体型が隠せなくなる。」「下着が透ける」「汚れが目立つ」「ポケットがなくなり不便になる」といずれも自分中心の考えでした。衛生士が自分たちを専門職である自覚を持たない限り、この発想は消えないでしょう。
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| B |
歯科医院のコンセプトは「ワクワク感」です。予防患者を増やし、食育アドバイザーの指導も充実させたいと考えています。しかし、そこの医院に常勤歯科衛生士はいません。パートの衛生士が数人いるだけで、院長に指示された通りのクリーニングをしているだけです。院長には「赤染めはユニットが汚れるから使わない!」というこだわりがありました。プラークコントロールから歯科衛生士はリスクコントールをしていきます。院長がこのこだわりをなくさない限り、真のワクワク感は生まれません。 |
いかがですか?「はっ」と思い当たる節はありませんか?患者が集まってくる医院には、それ相当の理由があります。それは患者が望んでいる院長のこだわりです。それが成功する「Concept」なのです。 |

<プロフィール>
歯科衛生士 長岐祐子
<略歴>
1963年 東京生まれ
1983年 北原学院衛生専門学校卒業
医療法人一秋会 遠藤歯科クリニック勤務
1985年 退社
1985年 医療法人明和会 中通歯科診療所勤務
1989年 退社 (子育てに専念)
1996年 フリーとして開業医勤務
2000年 医療法人東京堂 港町歯科クリニック勤務
2005年 6月退職 10月さいとう歯科クリニック勤務
<主な活動>
2001年
スタディーグループ Y/N's会を発足
(グループ内での研修会・健康教室など行う)
2004年
健康管理士資格修得
日本ヘルスケア研究会歯科衛生士卒後セミナー終了
2005年
TBI/PMTCセミナーアシスタント
9月より「コーチング実践セミナー」
10月日本ヘルスケア歯科研究会秋のシンポジウム「歯科衛生士活動報告」発表
・日本ヘルスケア研究会正会員
・日本歯周学会会員
・日本歯科衛生士会会員
<主な発表>
2002年
「予防のマネジメント」日本歯科衛生士会学術大会
2003年
「予防のマネジメントにおける歯科衛生士の働き」デンタルハイジーン7月号
「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」デンタルハイジーン11月号
2004年
「磨けば楽しい話す力」 デンタルハイジーン3月号
診療室拝見:港町歯科クリニック デンタルハイジーン9月号
2006年 「ヘルスケア歯科シンポジウム」報告 デンタルトリュビューン5月号
2006年 デンタル ウェーブ
http://www.dentwave.com/
コラム連載中
<趣味> 映画鑑賞・読書
<ストレス発散方法> カラオケ
<特技> ありあわせ材料で簡単クッキング |