〜 Happiness to you 〜 From★yu−ko
歯科衛生士 長岐祐子


A salary(給料)

 「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉があります。すべてがそうだとは思いたくありませんが、たいていは世の中お金が解決策となります。

 結婚してまだ半年もたたない友人が、旦那さんのお給料だけで家計をやりくりしています。「自分のおこずかいは(自由に使えるお金はいくら)?」と聞くと、「月二万ならいいよって言われている」との返事でした。友人は、新婚でまだ子供のいない30歳の主婦です。月二万円のおこずかいは、今は大好きなだんな様いただく愛情そのものですから、満たされているかもしれません。

 しかし、月日が経つにつれ新婚生活も日常生活に変わり、愛情だけでなくお金も必要で、自分をリフレッシュするための洋服代・美容代・交際費・娯楽と二万円では足らなくなります。そこでパートなどで働きに出始めるのです。

 多くの院長は就職希望者やスタッフから「給料はいくらいただけますか?」「給料を上げて欲しい」という言葉を聴くと、「すぐにお金の話をする」と嫌がります。気持ちはわかりますが、雇用者は生活を主体に働きに出るわけですから給料はとても重要な条件なのです。実際の歯科医院の給料体制は、地域性に準じた基本給と手当てになっています。その中で、医院の経営状態とスタッフの能力が加算され給料が決まっていくようです。
 新人の頃は技術が未熟ですから、自分の生活ができる給料と休日、自宅から職場の距離を考慮し就職を決めていきます。ですから、頑張れば給料が上がる仕組みであることを医院側はきちんと説明しておくと良いのです。はじめからあまり高額な給料にしておくと、「仕事がきついのでは?」とその裏に何かあるのでは?と憶測されてしまいますから、給料の詳細を提示しておきましょう。

 先日、仕事先の衛生士二人から給料の不満を聞きました。4年目、6年目になるその衛生士たちは、ここ2年間昇給していないのです。そこにきて春から能力給を導入するという院長の考えに、猛反対しているのです。

 このような対応策として、院長は、時代背景をスタッフに認識させるべきで、基本給は当たり前に毎年上がっていくという時代でないことをきちんとスタッフに説明することが必要です。そして私たちは専門職ですから、技術や知識といった能力を日々向上させていくシステム、またそれを自他共に評価できるシステムが必要となります。ここをしっかり押させておかないと、「金の切れ目が縁の切れ目」で退職をしていくスタッフ、あるいは年齢とともに仕事をしなくなる(できなくなる)スタッフを解雇したくなるのが本音ではないのでしょうか。

 歯科衛生士や勤務を求人に出しても、本当に来ない、きても仕事が出来ない、のが現状で、新人教育に投資もかかりますから、何事もはじめが肝心です。

<プロフィール>
歯科衛生士 長岐祐子
<略歴>
1963年 東京生まれ
1983年 北原学院衛生専門学校卒業
医療法人一秋会 遠藤歯科クリニック勤務
1985年 退社
1985年 医療法人明和会 中通歯科診療所勤務
1989年 退社 (子育てに専念)               
1996年 フリーとして開業医勤務
2000年 医療法人東京堂 港町歯科クリニック勤務
2005年 6月退職 10月さいとう歯科クリニック勤務

<主な活動>
2001年
スタディーグループ Y/N's会を発足
(グループ内での研修会・健康教室など行う)
2004年
健康管理士資格修得
日本ヘルスケア研究会歯科衛生士卒後セミナー終了
2005年
TBI/PMTCセミナーアシスタント
9月より「コーチング実践セミナー」
10月日本ヘルスケア歯科研究会秋のシンポジウム「歯科衛生士活動報告」発表
・日本ヘルスケア研究会正会員
・日本歯周学会会員
・日本歯科衛生士会会員

<主な発表>
2002年
「予防のマネジメント」日本歯科衛生士会学術大会
2003年
「予防のマネジメントにおける歯科衛生士の働き」デンタルハイジーン7月号
「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」デンタルハイジーン11月号
2004年
「磨けば楽しい話す力」 デンタルハイジーン3月号
診療室拝見:港町歯科クリニック デンタルハイジーン9月号
2006年 「ヘルスケア歯科シンポジウム」報告 デンタルトリュビューン5月号
2006年 デンタル ウェーブ
http://www.dentwave.com/
コラム連載中

<趣味> 映画鑑賞・読書
<ストレス発散方法> カラオケ
<特技> ありあわせ材料で簡単クッキング