フリーランスで何件かの歯科医院で仕事をするようになり、意識的に感じるようになったのが、患者の視線です。特に私の場合は、スタッフとは別の白衣を着ていますし、医院によっては月に1回〜数回しか勤務していないのですから、患者にしてみれば「新人?」くらいにしか思わないことが多いのです。
患者が「新人?」と思ってしまうと、ラポールを作っていくのに時間がかかります。衛生士キャリヤが多いことから、患者に「この人は経験のある衛生士」とすぐに思われると想像するのかも知れませんが、今までその患者を担当していた衛生士が10年目以上のベテランだった場合は、「担当の衛生士さんとやり方が違う!」と不安を感じる人もいます。フリーにとっては一番やりにくいパターンです。
しかし、自分を事前にどのようにアピールするかによって、または院長がフリーの私のポジションをどう患者に説明しているかによって、かなり患者の視線が違ってきます。「外部から歯周病学会認定衛生士をよんでいる」「スタッフ教育として月に1回来てもらっている」「東京からフリーの衛生士を呼んでいる」など言い方は様々ですが、最近では、特別な衛生士であることを印象付けるような紹介をしてくれています。このように紹介された患者さんは「へ〜」と感心されることが多いのが特徴です。また患者さんから「遠くからわざわざこんな地域にまで?どうして?」と聞かれることも多くあります。そんな時は(実際そうですが)「東京のお勉強会で偶然院長先生とお知り合いになり、それがご縁で仕事させていただいているんですよ。」と答える様にしています。患者心理として、自分が選んで通っている歯科医院は腕の良い歯科医院と思いたいものです。「ここの院長先生は勉強熱心でいつも新しい治療を取り入れてくれるものね」と院長を褒める話までに発展していきます。
もちろんフリーの歯科衛生士は常勤で雇うよりコストが高いケースが多いと思います。私の場合は臨床以外に、スタッフ教育・システム構築・コンサルティングまで幅広く仕事をしていますから、もう少し給与は高くなります。しかし十分にパフォーマンス性はあり、口コミ効果も期待できると思います。地方に行くとタクシーをよく利用しますので、タクシーの運転手さんも私の顔を覚えてくれて「東京から来ている衛生士さん」と話が弾むこともしばしばあります。「歯科衛生士がいない」「募集をしてもこない」「仕事のできる衛生士が欲しい」と思っている院長先生は、少々お給料が高くてもフリーの歯科衛生士を月に数回呼んで仕事を依頼することにより、パフォーマンス性を作り上げ、他医院との差をつけていくことも一つの成功法だと思います。 |

[プロフィール]
歯科衛生士 長岐祐子
[略歴」
1963年 東京生まれ
1983年 北原学院衛生専門学校卒業
医療法人一秋会 遠藤歯科クリニック勤務
1985年 退社
1985年 医療法人明和会 中通歯科診療所勤務
1989年 退社 (子育てに専念)
1996年 フリーとして開業医勤務
2000年 医療法人東京堂 港町歯科クリニック勤務
2005年 6月退職
2011年10月
株)スマイル・フォー・ユー設立
[主な活動」
2001年
スタディーグループ Y/N's会を発足
(グループ内での研修会・健康教室など行う)
2004年
健康管理士資格修得
日本ヘルスケア研究会歯科衛生士卒後セミナー終了
2005年
TBI/PMTCセミナーアシスタント
9月より「コーチング実践セミナー」
10月日本ヘルスケア歯科研究会秋のシンポジウム「歯科衛生士活動報告」発表
・日本ヘルスケア研究会正会員
・日本歯周学会会員
・日本歯科衛生士会会員
・日本歯周病学会認定歯科衛生士・インプラント専門歯科衛生士・日本抗加齢学会会員
・日本歯科衛生士会会員・歯並びコーディネーター・健康管理士
・コーピングインスティテュートコーチ資格認定
・歯科衛生士歴21年(2010年現在)
[主な発表]
2002年
「予防のマネジメント」日本歯科衛生士会学術大会
2003年
「予防のマネジメントにおける歯科衛生士の働き」デンタルハイジーン7月号
「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」デンタルハイジーン11月号
2004年
「磨けば楽しい話す力」デンタルハイジーン3月号
診療室拝見:港町歯科クリニック デンタルハイジーン9月号
2006年 「ヘルスケア歯科シンポジウム」報告 デンタルトリュビューン5月号
2006年 デンタル ウェーブ
http://www.dentwave.com/
コラム連載中
[趣味]映画鑑賞・読書
[ストレス発散方法]カラオケ
[特技]ありあわせ材料で簡単クッキング |