〜 Happiness to you 〜 From★yu−ko
歯科衛生士 長岐祐子


Solidarity(連帯)

 今年もあと数週間で終わりです。この時期は年末調整で、住宅借入金等特別控除申告書に夫婦連帯責任で返済する署名をします。30年ローンで購入した家ですから、この先20年毎年繰り返し連帯責任の署名をしていかなければなりません。

結婚して25年、子どもの成長に伴い夫婦別行動が多くなりましたが、夫婦としての連帯(二つ以上のものが結びついていること。 二人以上の者が共同である行為または結果に対して責任を負うこと。)は、家庭という小さな集団を円滑に機能させていくために、必要不可欠なものです。夫婦に限らず二人以上で何かをするには必ず必要になってくるのが、Solidarity(連帯)なのです。

しかし最近は仕事や職場の人間関係において、この連帯感の欠如に落胆することが実に多くあります。例えば、ある患者のカルテを私が探していました。どこを探しても見つけることが出来ず、受付の一人に「今日来院した○○さんのカルテが見つからないのだけど、どこにあるかわかる?」と聞くと「わかりません」の一言で済まされました。確かに受付スタッフは他にもいます。しかし彼女は受付スタッフでありながら「自分が見ていないカルテは自分には関係ない」という当たり前の態度が連帯感の欠如であり、私は怒りが出てきました。また、他の医院では先日こんなことがありました。院長が「明日は13時から健診があるから、お昼は12時から○○バーガーをみんなで食べよう」と言われました。一人のスタッフが、「昼外出するんで私はいいです」の一言で終わりってしまいました。ここでこのスタッフと、○○バーガーを食べるスタッフとは、一気に連帯感が切れてしまいました。些細なことであり、彼女にとっては「昼休みなんだから自由でしょ」と割り切っているのでしょうが、「自分には関係ない!」というスタッフの態度から連帯という糸をブチっと切られ、こちらもブチ切れしたくなることが多々あります。

このような連帯感の欠如は、仕事に関することは注意しますが、時間外で仕事内容に関係ないことはこちらも割り切ります。ここまで指導の手を伸ばすと、こちらのストレス負担が多くなります。本来は仕事以外の部分(休憩時間や診療終了後)でお互いの今日の失敗や、役割の認識不足を反省しあえる場がもてると望ましく、連帯感も生まれてくるのですが「自分のことだけをきちんとすればいい」という彼女たちの根底にある考えを教育していくとは、「一生ここの医院で働くことを誓います。」と証明する「婚姻届」のようものが必要なのかもしれません。しかし結婚ですら「一度はしてみたい。嫌なら別れればいい。」という最近の風習から、もはや連帯という「二人以上の者が共同である行為または結果に対して責任を負う」という概念は、二人以上の者が共同で都合よくその行為ができ、結果に対して各自の責任はない」という希薄なものに変わってきているのかも知れません。

<プロフィール>
歯科衛生士 長岐祐子
<略歴>
1963年 東京生まれ
1983年 北原学院衛生専門学校卒業
医療法人一秋会 遠藤歯科クリニック勤務
1985年 退社
1985年 医療法人明和会 中通歯科診療所勤務
1989年 退社 (子育てに専念)               
1996年 フリーとして開業医勤務
2000年 医療法人東京堂 港町歯科クリニック勤務
2005年 6月退職 10月さいとう歯科クリニック勤務

<主な活動>
2001年
スタディーグループ Y/N's会を発足
(グループ内での研修会・健康教室など行う)
2004年
健康管理士資格修得
日本ヘルスケア研究会歯科衛生士卒後セミナー終了
2005年
TBI/PMTCセミナーアシスタント
9月より「コーチング実践セミナー」
10月日本ヘルスケア歯科研究会秋のシンポジウム「歯科衛生士活動報告」発表
・日本ヘルスケア研究会正会員
・日本歯周学会会員
・日本歯科衛生士会会員

<主な発表>
2002年
「予防のマネジメント」日本歯科衛生士会学術大会
2003年
「予防のマネジメントにおける歯科衛生士の働き」デンタルハイジーン7月号
「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」デンタルハイジーン11月号
2004年
「磨けば楽しい話す力」 デンタルハイジーン3月号
診療室拝見:港町歯科クリニック デンタルハイジーン9月号
2006年 「ヘルスケア歯科シンポジウム」報告 デンタルトリュビューン5月号
2006年 デンタル ウェーブ
http://www.dentwave.com/
コラム連載中

<趣味> 映画鑑賞・読書
<ストレス発散方法> カラオケ
<特技> ありあわせ材料で簡単クッキング