| A condition(条件)?A condition(状態)? |
先日、結婚・出産で退職し復職した歯科衛生士5名と座談会を開きました。
彼女たちの一番の問題・苦労する面は、(1)子どもを誰が見てくれるか?!(2)家庭と仕事の両立ができるか?!(3)自分の働きたい条件で採用してくれるか?!です。この問題が解決できれば、復職者は増えると思います。
さらに彼女たちの条件は、自宅や子どもを預けている場所(保育園・小学校・実家)から勤務地が近いことです。勤務する歯科医院から自宅や保育園等が近ければ、家庭や子どもの事情で医院を抜けることが容易にできるからです。
しかし、私も7年間のブランク経験を持ち復職した一人ですが、マネージメント業務に携わって仕事をしている今、彼女たちが「条件」を提示する前提に「状態」を整えておくべき!と辛口に考えてしまうのです。例えば家族計画一つにしても、第二子、第三子をどのように考えているか?多くの出産可能な歯科衛生士は、当たり前ですが医院の状況など考えません。また子どもの手が離れたかのように見える中学生・高校生の子を持つ歯科衛生士は、子どもや夫を、母親である自分から上手く自立させていなければ、やはり家庭中心の働き方しかできないのです。つまり40歳を目前に自分のA condition(状態)が整えられていない歯科衛生士は、医院の戦力としての雇用は厳しいのです。
とは言っても現実は、医院は歯科衛生士を雇用したいのです。とにかく今歯科衛生士が医院に何人いるか!が重要と考える院長が実に多いのです。ですから、医院側が彼女たちの条件を受け入れられる体制を整えれば、復職者の歯科衛生士を採用することは可能になります。そして歯周治療を専門としなければ、彼女たちは、口腔ケアと親睦的コミュニケーションはできますから、リコール率を上げていくことが可能になります。この内容から「よし!復職者を支援しよう!」と思われた院長は多いのではないでしょうか?
しかしここで安心してはいけないのです。復職者のA condition(条件)を受け入れながら、医院の3年あるいは5年後を考えて経営していかなければ、他歯科医院との格差を生み出せないのではないでしょうか。「インプラントや私費を増やしていけばいいさ」とお考えですか?歯科衛生士が「口腔ケアと親睦的コミュニケーションができれば何とかなる」とお考えですか?
「50歳を目前に自分のA condition(状態)が整えられていない院長は、経営者として・・・・」と歯科衛生士の私が言ったらかなり辛口になりますかね。 |

<プロフィール>
歯科衛生士 長岐祐子
<略歴>
1963年 東京生まれ
1983年 北原学院衛生専門学校卒業
医療法人一秋会 遠藤歯科クリニック勤務
1985年 退社
1985年 医療法人明和会 中通歯科診療所勤務
1989年 退社 (子育てに専念)
1996年 フリーとして開業医勤務
2000年 医療法人東京堂 港町歯科クリニック勤務
2005年 6月退職 10月さいとう歯科クリニック勤務
<主な活動>
2001年
スタディーグループ Y/N's会を発足
(グループ内での研修会・健康教室など行う)
2004年
健康管理士資格修得
日本ヘルスケア研究会歯科衛生士卒後セミナー終了
2005年
TBI/PMTCセミナーアシスタント
9月より「コーチング実践セミナー」
10月日本ヘルスケア歯科研究会秋のシンポジウム「歯科衛生士活動報告」発表
・日本ヘルスケア研究会正会員
・日本歯周学会会員
・日本歯科衛生士会会員
<主な発表>
2002年
「予防のマネジメント」日本歯科衛生士会学術大会
2003年
「予防のマネジメントにおける歯科衛生士の働き」デンタルハイジーン7月号
「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」デンタルハイジーン11月号
2004年
「磨けば楽しい話す力」 デンタルハイジーン3月号
診療室拝見:港町歯科クリニック デンタルハイジーン9月号
2006年 「ヘルスケア歯科シンポジウム」報告 デンタルトリュビューン5月号
2006年 デンタル ウェーブ
http://www.dentwave.com/
コラム連載中
<趣味> 映画鑑賞・読書
<ストレス発散方法> カラオケ
<特技> ありあわせ材料で簡単クッキング |