〜 Happiness to you 〜 From★yu−ko
歯科衛生士 長岐祐子


FAREWLL(送別会)

入学式や卒業式があるように、人生には一瞬の出会いから、出会いから長く続く関係とさまざまな出会いがあり、そして別れがあります。子供のころ、卒業式を意味のないものに感じていても、社会人になり歳を重ねていくうちに『人との別れ方』がいかに大事かを学んでいきます。

別れには、悲しい別れ、辛い別れ、悔しい別れなどありますが、相手との関係を断ち切る理由の違いにより「良い思い出になるのか」あるいは「嫌な思い出になるか」の分かれ道になります。前回のコラムの中で「思い出の上手な使い方」を書きましたが、できるだけ別れ際は「良い思い出になるよう心がけ別れること」が将来の自分を楽にさせてくれます。

ところが、さまざまな歯科医院に関わってきましたが、スタッフの退職の仕方が本当にひどくお粗末なものです。辞めていく理由もたくさんあります。例えば、結婚、出産、スタッフとの人間関係・院長と意見が合わない・賃金が安い・条件が違うなどが上げられますが、多くの場合「嫌だから」その職場を辞めるのです。しかし本来は辞める意思が自分の中で固まっていても、院長やチーフに一度相談をして、辞める手順をきちんと踏んでいくことが社会人としてのマナーです。自分の感情ばかりを重要視して、相手のことやスタッフ、患者のことを考えずに突然「退職届」を出し、その上勝手に自分で退職日を決めて辞めていくスタッフが本当に多いのです。確かに辞めたくなる理由もわかります。また、それを家族や先輩の相談を受け辞め方をアドバイスしていくべきものなのですが、最近のスタッフの親(40代後半)も「嫌なら辞めればいい」という考えが多く、躾の低迷に同世代として私自身ため息以外何も出ませんし、スタッフの中でも良い相談相手になれる人生の先輩がいないのが実情です。ではいったいどうすれば良いのでしょう?

一つの対策として、このような現状を踏まえた上で、医院としての就業規則を入社時にしっかりスタッフに理解させていくことが必要です。また規則があってもひどい辞め方をしていくスタッフはいますから、1.仕事に責任をもつこと。2.別れは節目であること。と義務教育の延長のようですが、院長がスタッフに何かあるたびに言い聞かせていくことも忘れないでください。

数年前に退職した先の院長と地方のセミナー会場でバッタリ会いました。雇用関係がなくなったその時は、歯科界で働く同業者として笑顔で話をすることができました。こんな会話ができたのも、きちんと送別会をしていただき退職できたことだと私は感謝しています。どうか院長先生も、出会いには別れが付きものだということからも、スタッフを気持ちよく送り出せる環境を、ご自身のためにも作っていただきたいと思います。

<プロフィール>
歯科衛生士 長岐祐子
<略歴>
1963年 東京生まれ
1983年 北原学院衛生専門学校卒業
医療法人一秋会 遠藤歯科クリニック勤務
1985年 退社
1985年 医療法人明和会 中通歯科診療所勤務
1989年 退社 (子育てに専念)               
1996年 フリーとして開業医勤務
2000年 医療法人東京堂 港町歯科クリニック勤務
2005年 6月退職 10月さいとう歯科クリニック勤務

<主な活動>
2001年
スタディーグループ Y/N's会を発足
(グループ内での研修会・健康教室など行う)
2004年
健康管理士資格修得
日本ヘルスケア研究会歯科衛生士卒後セミナー終了
2005年
TBI/PMTCセミナーアシスタント
9月より「コーチング実践セミナー」
10月日本ヘルスケア歯科研究会秋のシンポジウム「歯科衛生士活動報告」発表
・日本ヘルスケア研究会正会員
・日本歯周学会会員
・日本歯科衛生士会会員

<主な発表>
2002年
「予防のマネジメント」日本歯科衛生士会学術大会
2003年
「予防のマネジメントにおける歯科衛生士の働き」デンタルハイジーン7月号
「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」デンタルハイジーン11月号
2004年
「磨けば楽しい話す力」 デンタルハイジーン3月号
診療室拝見:港町歯科クリニック デンタルハイジーン9月号
2006年 「ヘルスケア歯科シンポジウム」報告 デンタルトリュビューン5月号
2006年 デンタル ウェーブ
http://www.dentwave.com/
コラム連載中

<趣味> 映画鑑賞・読書
<ストレス発散方法> カラオケ
<特技> ありあわせ材料で簡単クッキング