「安い・うまい・はやい」「一粒で二度おいしい」など、ヒットするキャッチ・コピーを持つ企業は多くありますが、歯科医院にも解りやすい診療宣言が必要ではないでしょうか。コラム1で書いたように使命感をもって仕事をしている人は、まだまだ少ないのが実情だと思います。そんなスタッフが、医院としての診療方針もないまま一方的な院長の指示から自主的に仕事をすると思えますか?
仮に診療方針を「健康を守る医院を目指しています」としましょう。「健康を守る医院とはどんな医院か一言で説明せよ」という問題を、スタッフにテストで出題したとします。おそらく十人十色の解答が出で来ることでしょう。健康の価値観が人様々ですから当たり前です。しかし、院長が予め模範解答を「我々が目指す健康を守る医院とは、患者さんが歯の大切さに気付くよう、治すから予防していくことを理解してもらい、笑顔で来院できる医院である。」と示しておけばどうでしょう。彼らは記憶をたどりながらも、それに近い内容で解答できるのではないでしょうか。院長が診療方針を示したら、次は診療宣言します。診療宣言を「あなたに笑顔を」などと、わかりやすくする事がポイントです。彼ら自身が医院の診療方針を理解し診療宣言をする事で、自分の役目が見えてくる『Mission』が生まれてくるのです。
ここで『Mission』をより理解していただくためにyu−ko流方式では、トム・クルーズ主演の映画『ミッション・インポッシブル』を鑑賞していただきたいと思います。この映画は、不可能なミッションをIMFチームが闘い挑んでいくアクション・ストーリーです。主人公のイーサン(トム・クルーズ)をはじめ、それぞれが自分の役割を把握し、チームの結成結束力がすごいこと、自分との戦いを克服し成功率0%の任務を成し遂げていく迫力は私たち観客者を満足させてくれます。ミッションを持つ事に誇りが持てます。ぜひご鑑賞ください。特に『MI3』はお勧めです。
しかし、私たちのミッションは不可能なミッションではありません。院長が診療方針を明確に掲げ、診療宣言をすることで、スタッフが自分の『Mission(使命)』を考えていくことが可能になるのです。
「○○医院の診療方針は『健康を守る医院を目指しています』です。診療宣言は『あなたに笑顔です』歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・アシスタント・受付として、自分が患者さんにどんなことで、笑顔を提供していくことができるか考えてみてください。」
このような話を院長先生が繰り返しスタッフにしていくことで、スタッフの自主性も伸び『Mission』をもった医療人に育っていくのではないでしょうか。 |

<プロフィール>
歯科衛生士 長岐祐子
<略歴>
1963年 東京生まれ
1983年 北原学院衛生専門学校卒業
医療法人一秋会 遠藤歯科クリニック勤務
1985年 退社
1985年 医療法人明和会 中通歯科診療所勤務
1989年 退社 (子育てに専念)
1996年 フリーとして開業医勤務
2000年 医療法人東京堂 港町歯科クリニック勤務
2005年 6月退職 10月さいとう歯科クリニック勤務
<主な活動>
2001年
スタディーグループ Y/N's会を発足
(グループ内での研修会・健康教室など行う)
2004年
健康管理士資格修得
日本ヘルスケア研究会歯科衛生士卒後セミナー終了
2005年
TBI/PMTCセミナーアシスタント
9月より「コーチング実践セミナー」
10月日本ヘルスケア歯科研究会秋のシンポジウム「歯科衛生士活動報告」発表
・日本ヘルスケア研究会正会員
・日本歯周学会会員
・日本歯科衛生士会会員
<主な発表>
2002年
「予防のマネジメント」日本歯科衛生士会学術大会
2003年
「予防のマネジメントにおける歯科衛生士の働き」デンタルハイジーン7月号
「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」デンタルハイジーン11月号
2004年
「磨けば楽しい話す力」 デンタルハイジーン3月号
診療室拝見:港町歯科クリニック デンタルハイジーン9月号
2006年 「ヘルスケア歯科シンポジウム」報告 デンタルトリュビューン5月号
2006年 デンタル ウェーブ
http://www.dentwave.com/
コラム連載中
<趣味> 映画鑑賞・読書
<ストレス発散方法> カラオケ
<特技> ありあわせ材料で簡単クッキング |