今年も、所得税の確定申告シーズンが終わりました。歯科医院さんについてながめてみると、前年対比で大きく収入や利益が伸びているところは少なく、前年維持か少しおちこんだ状態のところが多かったように思います。
これから開業されようとする先生がたには、今後ますます厳しい経営環境になっていくことが予想されます。
数年前までは、歯科医院で、経営が行き詰まる、という状況はあまり見られなかったのですが、最近は資金不足に陥って、新たな資金投入がなければ、継続不能というところも、珍しくなくなりました。
多くの地域で、限られた人口(患者)を奪い合う、という図がよりはっきりしてきているのです。みなさんのお住まいの地域でも、複数のコンビニが出店して、競争に負けたところは撤退、テナント募集・・・という張り紙を目にすることも多いのではないでしょうか。歯科業界も、まもなくこれに近い状況になっていくと思います。
こうした厳しいなかにあって、生き残っていくには何が必要なのでしょうか。
より綿密な事業計画、なかでも設備投資計画については、十分吟味いただきたいと思います。最近多いのが、どうしても、いいものをつくりたい、いい治療をしたい、ということから過大な設備投資になりがちな計画です。
自院をよりすばらしい装備にして他と差別化を図りたい、という考えはわかるのですが、えてして、『あれもこれも』ということになって、気がつくとたいへんな投資金額に膨れ上がっていたりします。
リースにしても、銀行融資にしても、開業後すぐに支払いがはじまっていきます。業績のいい悪いに関係なくです。最近、資金不足に陥っているのは、多くが最初の設備投資計画に資金をかけすぎたことに起因しています。開業時点で税理士等の専門家がそばに寄り添いながら作成する場合であれば、こうした部分の制御がききますが、開業準備すべて万端整ってからおみえになり、過大な設備投資に唖然とすることも多々あります。自宅の建築と同じで自院の設備投資は一生に何度もあることではないと思います。そういうものであるからこそ、開業前の計画には、ぜひとも税理士等の専門家をまきこんで、後悔の残らない準備をしていただきたいと思います。 |
<プロフィール>

株式会社ビジョナリープラネット取締役 税理士
経営の手段であるお金の流れを明確にし、脱どんぶり経営をしたいと思っているプラネットユーザーに「キャッシュフロー丸かじりレポート」を提供している。毎年数回開催するキャッシュフロー丸かじりセミナーで、個別の経営相談、税務相談も実施している。
橋本総合会計事務所
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